朝はエサの時間
朝の動物園では、みんなエサ箱に夢中です。
お客がそばに通ろうが、たいして気にしません。
みんな、エサに夢中だと思っていました。一匹の小ウサギを見るまでは・・
種類も大きさも違うけど
ネザーランドドワーフがジャンボウサギたちに近づこうとしています。
しかし金網があるため進むことはできません。
自分のエサはちゃんとあります。まだあまり食べていないようです。
ネザーランドドワーフはジャンボウサギと一緒にご飯が食べたかったのかもしれません。
体の大きさは3倍も違いますが、さみしかったのでしょう。
オリで一人ぼっちですから。
友達がほしい
見かねた一匹のジャンボウサギが駆け寄ります。
自分の子供と勘違いしているというわけではないようです。
もし母なら金網をかきむしり破ろうとすることでしょう。
ただそばにより体を金網に沿わせ、小さなウサギを安心させます。
仲間にいれて
コロナ過で、ひとり部屋にこもる生活が続くと、普段接してこなかった人や、時折かわす会話が貴重なものに思えてきます。
自分とはかけ離れた存在と感じていても、声をかけたくなります。
たとえたくさんの食べ物があるとしても、
ずっと一人でいると、私は具合悪くなります。
実際に話さないとしても、町中を散歩し、人間観察していると気がまぎれます。
みんな能力も性格も違いますが、近くに人がいると安心します。
ネザーランドドワーフもそんな気持ちだったのかもしれません。
そばにいて
無視をされるほど傷つくことはありません。
さみしいとき、つらい時は特に友達の助けを必要とします。
ジャンボウサギが食べるのをやめ、さみしがるウサギのそばに寄り添ったように、人の気持ちに感情移入し、支えてあげたいと思います。
それは美しい愛だと感じさせられました。